息子と京王線に乗ったときのこと

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 この前の日曜日。息子にいきなり、、、

「京王線に乗るよ!」

と言われ、渋々、、、いや、嬉々として京王線の新宿駅へ。あんまり遠くには行きたくないという親の判断で、各駅停車に

 下高井戸に到着するといきなり、

「あっ、降りるよ!」

と言い出し、閉まる直前にダッシュで下車(元鉄道社員にあるまじき行為。。。)

 で、今度はなにを言い出すかと思えば、

「エベレーター(←エレベーターのこと)に乗る!帰る!」

今度はいきなり帰るんかい。。。と思いつつ、エレベーター乗ると、ちょっと強面のおじいさんが乗ってきて。。。ただ、ウチの子にかぎらず子どもというのはよく内面を見通しているもんです。元気に

「こんにちは!」

と元気に挨拶。うちの子の場合は、この人はダメと思ったときには背を向けるので、このおじいちゃんはいい人だったようです。実際に、すぐに顔が緩んで、別人のようになり、降りるときに、

「坊ちゃん、元気に挨拶できて偉いね。これでジュースでも買いなさい」

といって、息子の手に500円を。ただ、親としては

「いや、そんな、いいですよ。」

といったら、おじいさん、強面にもどり、どすの効いた声で

「君にあげるんじゃない。この子にあげるんだ。君がとやかくいうことはないだろ。ちゃんとジュースを買ってあげなさいよ。」

と。まっそりゃそうだと思いつつ、ありがとうございます。と息子と二人でご挨拶。帰りの電車の中では右手は私と手を握り、左手には500円を握りしめ、そのまま500円を離すことなく、嬉しそうに歩いて帰って来ました。。。って、帰ってくるわけはなく、途中でコンビニを発見した息子は!

「アイスクリーム買うよ!」

と言い出し、その500円を店員さんに渡して、嬉しそうにソフトクリームを食べていました。もちろん、全部は多いので私も食べましたけど。

 それ以来、そのお金はポチ袋に入れて、出かけるときはかならず持ち歩いています。

 そういえば自分が小さいころは、困っていると知らない人が無視しないで声をかけて話をきいてくれたり、お駄賃をくれたり、そんな人間味があったことを思い出しつつ、なんとなく、温かいものを感じました。

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