病院について思うこと

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 小さいころにいつも行っていた、渋谷区富ヶ谷にある木島医院ところは、内科・小児科なのですが、どんな症状でもとりあえず見せると、何かしてくれる。そんな先生でした。不思議と先生に「もう、大丈夫だよ。」といわれると、治ったような気がしていました。その先生もいまや80歳を超える高齢。息子さんが耳鼻科をやっておられますが、もともと決して近場ではないこともあり、最近はお世話にならなくなりました。  最近、そのような病院・医者は減ったような気がします。少なくとも、私の家の近辺では噂を聞きません。これの最たるものが多くの総合病院ではないかと思います。ある総合病院に初診で電話をしたとき、「何科ですか?」と聞かれたので、「何科かわからないのですが、夜間の咳がとにかくとまらなくて。」という話をしたら、「内科でしょうか?呼吸器科でしょうか?」と聞かれました。それがよくわからないから、困っているわけです。どちらとも考えられるわけです。そもそもの問題として、最近はドクターが専業化していますから(これ自体が悪いとは思っていません)、かかる科によって見えるべき問題が見えなくなってしまうこともあるのです。だからこそ、患者が感じている現象から仮説を立てて、かかるべき科を推定するという業務は、昔以上に患者にとって極めて大切な業務なのですが、電話の受付の事務員がやっている総合病院もあるわけです。  そこで、多くの開業医に望みたいことがあります。開業医のホームページをみると、どの学会に入っているとか、どの分野が得意とか書いてあるモノが非常に多いですが、真の患者視点で考えるのであれば、患者が求めているのは、「患者の感じていること・背景をきちんと聞きながら、プロの視点で仮説をたてる力をもっている」ということではないでしょうか?もし、この力すなわちカウンセリング力に自信があるのであれば、もっとこの点をアピールする開業医が増えても良いのではないかと感じます。少なからずいると信じていますが、このようなことをアピールしているドクターがいれば、すぐにかかりたいと思いますね。
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