コンサルティング会社・研修会社は、「頼る」のではなく「活用」しよう

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お任せか、一緒に考えるか

 いきなり雑な表現から書き始めましたが、企業にとって、コンサルティング会社や研修会社との付き合い方はこのどちらかかの姿勢で関わっています。

  コンサルティング会社・研修会社
任せてほしいスタンス 一緒に取り組むスタンス
クライアント お任せスタンス 相性良い 相性悪い
一緒に考えたいスタンス 相性悪い 相性良い

 上記の表のように、この相性というのは、問題が解決するかどうかの根っこだと思っています。どんなによい解決手段であっても、そこに納得感が伴わなければ、問題が解決しない、解決したとしても不満が募る、二次的な問題が生じるなど、色々な不具合が生じることが多いです。コンサルティング会社・研修会社選びの視点で、少し解説したいと思います。

マルッとお任せしたいとき

 会社の姿勢というよりも担当者の姿勢に依る場合もありますが、ある課題や問題を解決したいときに、マルッとコンサルタントに任せたい、研修会社に任せたいという場合があります。

  マルッと任せたいというのは、多くの場合、知識がない分野の委託だから下手な意見を言って質を下げたくないという謙虚な意見の場合もあれば、逆に、時間がない・面倒くさいから予算付けて丸投げというものもあります。どちらであっても、委託を受けたからには多くのコンサル会社は一生懸命やるわけですが、齟齬や結果に対する不納得感は生まれやすいです。

 ですので、マルッと任せたい場合は、大手のコンサル会社か研修会社を中心に検討し、パッケージや解決事例(ソリューション)の質に対する納得感で選定することをおすすめいたします。安定感はありますし、仮にフィットしなかったとしてもリスクは最小限に抑えられます。

 正直、当社のような小規模企業に、マルッと任せることはおすすめしません。もちろん、うまくハマることもあると思いますが、解決策を多数持った大手からまず検討することが好ましいでしょう。私がクライアントの立場であれば、そうします。

一緒に考えて取り組みたいとき

 逆に、コンサルタントには任せたいが、自分たちが何をしたいのか一緒に考えながら解決していきたい、作り上げていきたいと考えるクライアントさんも当然おられます。クライアントさんによっては、課題Aはマルッと任せたいが、課題Bは一緒に考えて取り組みたいなんて場合もあるかもしれませんね。一緒に考えて取り組みたいときは、コンサルタントや研修担当者の「人」で選ぶようにしましょう。

 一緒に考えて取り組みたいときは、当然意見を取り込んでいくわけですから、その「人」との相性とその解決力が問われます。背景にある事例数等も重要ですが、仮に事例を多数もっている会社であっても、それを使いこなせない、選定できないコンサルタントでは何ら意味がないわけです。

 よって、誰が担当してくれるのかという視点で、委託先を選ぶことをおすすめいたします。大手のコンサルティング会社・研修会社ではよくあることなのですが、打ち合わせには経験豊富なコンサルタントが登場するけれども、契約後は、別の人が担当するというのもよくあります。続いていくプロジェクトにおいて誰が担当してくれるのか、担当者が変更になる場合に選択権があるのかなど、丁寧に契約した方が良いでしょう。

 私がクライアントの立場として取引先・協業先を選ぶとき、一緒に考えて取り組みたいときは、小規模の企業から探しています。大手さんの場合は予算という別のハードルもありますが、予算面をクリアしたとしても、担当者が変更になりやすく、会社の手前言えること、言えないことが生まれやすいので、なかなか本質的な議論になりにくいと感じています。

「頼る」よりも「活用する」という視点で

 マルッと任せるにしても、一緒に考えて取り組むにしても、「頼る」のではなく「活用する」という視点で「言うべきことは言う」という姿勢は忘れないでいただきたいです。我々も手を抜くつもりもありませんし一生懸命やっています。そうはいいながらも、コンタクトが密な企業さんのほうが、考える時間が増えることも事実です(契約形態を無視してガンガン連絡されるお客さまも困りますが…)。言うべきことは言っていただいた方が、私は結果的にうまくいくと思いますし、逆に「言われることを嫌う」コンサル会社や研修会社さんは、個人的には大手・小規模関わらずお付き合いを控えた方が良いのかなと思います。

 コンサルや研修会社も最後は相性です。やはり根底にある考え方が違うとうまくいきません。名前だけで選ばず、宣伝だけで選ばず、実際に対面でもリモートでも話してみてから丁寧にお選びになることをおすすめいたします。

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