簡易意識調査質問群(テレワーク対応版)Ver1.0の公開について

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 テレワークが一気に進み、上司としても、会社としても、なかなか社員の動向が把握できなくて困っているという声を耳にします。私のところにも、「どういう風に社員の状況を確認したら良いのだろう?」という相談が何件かありました。

 様々な方法はありますが、簡単な意識調査をしてみるのも一つの方法だと思います。社会一般に言われているように、テレワークの環境にはメリットもあればデメリットもありますし、そもそも人によって受け止め方も異なります。

 ただ、どんな環境であれ、会社として、上司として知りたいのは、「今の環境で十分に仕事ができているか?」「困っていることはないか?」「困っていて、言いにくくなっていることはないか?」ということではないでしょうか?直接聞くことはもちろん大切ですが、論点を明確にして、一斉に問いかける意識調査は、傾向を探る上でも非常に役立ちます。

 当社は、今まで、その会社ごとに合わせた意識調査を設計することを大切にしてきましたので、パッケージ的に公開することは避けていました。しかし、様々な業種・規模で11年も意識調査をやっていると、万能な質問や分析者に評判の高い使い勝手の良い質問が見えてくるものです。

 そこで、今回、社会貢献の一環として……というわけではありませんが、「簡易意識調査質問群(テレワーク対応版)Ver1.0」を公開いたします。格好良く社会貢献と言いたいところですが、自分なりに整理したかったということと、夏に予定していた大きな意識調査が一つなくなってしまった(>_<)ので、時間ができたというのが本当のところです。

 こちらは無料で提供させていただきます。会社の公式Webサイトで公開しようかと思いましたが、最近ブログも書いていなかったですし、公式サイトは最近出版した妻ががんばって更新してくれているので、更新が滞っていたこちらにしました。以下をご一読の上ご利用ください。

1. 当意識調査でわかること

 当調査は、社員が前向きに取り組むための環境が、十分に担保できているか?また、その好要因・阻害要因が何かを把握します。当社の11年の実績でお客さまに評判が良く、分析上も極めて役立つ15問に厳選しています。

2. 質問構成

 以下のPDFをダウンロードいただけます。特に個人情報の入力等はございません。自由にダウンロードいただけます。

3. 回答者属性の設定と回答者の匿名性

 当社で意識調査を実施する際にこだわっているのは、「回答者の回答に対する安心感」です。安心感がない環境ではどうしても本音は書きにくいものです。その観点から、以下の2点を考える必要があります。

  • 匿名にするか、記名にするか
  • 回答者属性(所属部門・役職・年代・性別など)をどこまで記入してもらうか

 社内の風土にもよりますから、どれが正解とはいえません。一般論では、匿名かつ回答者属性が少ないほど、回答者は本音で答えやすいですが、分析はしにくくなります(重複回答も生まれやすくなります)。一方、記名かつ回答者属性を細かくするほど、回答者が本音で答えにくくなる可能性が生まれますが、分析はしやすくなります。

 重要なのは、データの精度ですので、この2つのポイントでどこに落とし所をもたせるのがもっともデータ精度が高くなるかは十分に検討する必要があります。ご不安な場合は、「6. 収集方法や分析方法でわからないことがある場合の問い合わせ先」にてご相談ください。

4. 回答の収集方法

 回答収集方法は、以下の3つのWeb収集方法をおすすめいたします。

  • Google フォーム:無料で可能です。G Suiteを契約している法人であればこちらがベストでしょう。ただし、社内ドメインですと、警戒して答えにくくなることもあります。その場合は、外部サービスまたは、google.comドメインで利用するようにしてはいかがでしょうか?
  • Survey Monkey:無料プランもありますが、こちらの無料プランを使うなら、Google フォームでよいでしょう。ただ、回答システムの使い勝手という意味では、一番使いやすいと思っています。
  • Questant:Survey Monkeyと同様無料プランもありますが、制限が厳しいです。基本的には市場調査向けのシステムですが、簡易な社内調査であれば問題なく利用可能です。

 よく聞かれることの一つとして、社内のシステムを使うと、答えにくいのではないかということです。さきほどの回答者属性の話と似ていて、一概には言えませんが、経験的には回答者属性や匿名・非匿名ほどの影響はないように思います。ただし、評価システムや人事システムと雰囲気・色合いが似ているアンケートシステムは避けた方が良いと思います。色はかなり重要です。たとえば、当社で実施する際は、依頼を受けた際の組織風土の状況によって、その企業のコーポレートカラーと異なる色で回答画面をデザインする場合もあります。逆に、コーポレートカラーにぴったり合わせることもあります。

 ちなみに、Q01~Q14までは必須質問に設定すると良いでしょう。Q15は任意記入とします。回答人数は数名でも十分に意味あります。むしろ、回答率を気にされた方が良いと思います。

5. 分析方法

 雑記的で恐縮ですが、簡単な分析方法をお知らせします。なお、上記の回答収集方法では、すべてグラフにしてくれますから、そちらと併せて利用してみましょう。

  • Q01~Q12については、非常に当てはまるから順番に5,4,3,2,1と得点を付与し、回答者数で割れば、平均点になります。もし、100点満点のほうがわかりやすければ、出てきた平均点から1引いて25倍すれば、100点満点になります。概ね3.5点より上か下かを基準にするとよいでしょう。社内で意識調査をする際には、回答者は極端な回答をつけにくく、風土にもよりますが、甘めにつける傾向にあります。つまり、4か3に寄りがちなのです。よって、3.5を基準にするとよいです。3を基準にすると見誤ることがあります。もし、回答比率で見る場合は、5と4の回答比率が50%を超えているかどうかを一つの基準とすると良いでしょう。
  • Q13とQ14は単純に、各選択肢において、全回答者数のうち何人がチェックしたかを棒グラフにすれば良いでしょう。
  • Q15は自由記述です。回答者が書きやすい質問文にしてあげましょう。

 当社で分析するときは、もっと様々な統計手法を駆使して、回答の背景や関連性をみながら、本質的な課題を探りますが、そのためには専門的なソフトが必要になります。しかし、概要としては、上記の処理方法でも大きく外れることはないでしょう。

 なお、分析結果がでたら、公開できる範囲で回答者に公開することも検討してください。他の人がどう思っているかというのは意外と気になるものですし、考える材料になるものです。なにより、回答したのに結果が見えないというのは、何となくモジャモジャっとした気分になります。

6. 収集方法や分析方法でわからないことがある場合の問い合わせ先

以下のいずれかの方法でお問い合わせください。

7. 利用するに当たっての注意事項

 特にありません。多くの方にご利用いただければと思います。もちろん、本格的に意識調査を実施したくなりましたら、これあらたと本格的なオリジナルの意識調査を作りたい!と思っていただけると、それが一番うれしいです。

 同業他社の方で、クライアント先で利用したければ、どうぞご利用ください。差し支えなければ、一言ご連絡いただけますとうれしいです。

ただでさえ読みにくいブログなのに、今回は殊更読みにくかったと思いますが、ご容赦いただければと思います。

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