冨山陽平のブログ “思いきり やりぬく”

組織(風土)変革,社員が活躍できる組織,ITの適正活用、組織風土改革、従業員満足度調査、これあらた、久留真家、冨山陽平

冨山陽平のブログ 思いきりやりぬく
  • 06
    Nov
    2018
    2018/11/06 (火)
  • 社内での呼び方は「◯◯課長」それとも「◯◯さん」

 様々な会社に伺っていると、会社内でのお互いの呼び方も様々なことに気づきます。大きく分けると、以下の4パターンです。

  1. ルールとして「名前+役職または役職」で呼ぶことが決められている会社
  2. 慣習として「名前+役職」で呼ぶことになっている会社
  3. 慣習として「名前+さん」で呼ぶことになっている会社
  4. ルールとして「名前+さん」で呼ぶことが決められている会社

1と2の会社は、雰囲気が硬めの会社が多く、3の会社は雰囲気が軟らかめの会社が多いですね。4にしている会社は、もともと1か2だったけれども、その風土を変えようとしている過程にある会社とか、トップが役職呼びを好まない会社とかなにか理由があることが多いです。余談ですが、私への対応もこの違いが反映されます。1,2,4の会社では、初見のとき、「先生」とか「これあらたさん」と呼ばれることが多く(要は名前で呼ばれない)、3の会社では「冨山さん」と名前で読んでもらえることが多いです。

 ちなみに、私が新卒で入社したJR東日本は、新入社員研修で配布された社内ルールブックみたいなものに、「名前+役職で呼びましょう」みたいに書かれていました。

まぁ、一部の上司や先輩はニックネームでよ<以下、略>。

一方、2社目のコンサル会社では、社長のことを社長と呼ぶと、名前で呼んでと言われ、そもそも役職名がなかったので、最初はかなり困惑したのを覚えています。困惑しながらも、結果的には、

結局、一部の上司や先輩はニックネームでよ<以下、略>。

 さて、話をもとに戻します。呼び方一つでなにか影響があるんですかね?ということです。もちろん、一概に決めつけることはできませんが、思いっきり極端に言うと、役職呼びの会社は「オレは部長だぞ!」みたいな人が結構いるように感じます(もちろん、当社に依頼する担当者は、その風土を変えたいと思っているわけですから、そういう方ではありません)。努力して部長にまで登りつけられたのですから、それは素晴らしいことと思いますが、今の時代を勉強せず、過去の経験に基づいて判断することが多いので、どんなに話をしても、「昔は。。。とか昔からの慣習で、」というふうにお答えになる方が多いです。余談ですが、私がとある会社で、部長のことを「◯◯さん」と呼んだら、それが気に食わなかったらしく、あとから、担当者経由で次からは「◯◯部長」と呼ぶようにという風に言われました。

 一方、さん付けの会社は、これまた思いっきり極端に言うと、外部の人間にとってもものすごく居心地がいいことが多いです。お互いに「役職としての」やることではなく「役割としての」やることを意識している感じがあって、上司と部下の関係が近いことが多いです。裏を返すと、上司のリーダーシップは、役職名が意識されない分、より一層仕事の質に大きく依存しているように見受けられます。

 いうまでもなく、風土改革や組織開発という観点に立つと、後者のほうが動かしやすい傾向になり、4のようにルールとして定めることもありました。ちなみに、4のようにルールとして定めてよかったこととして耳にしたものは羅列になりますが、以下のようなものがあります。

  • 社長から新入社員まで「さん付け」なので、年下の上司がいる環境で働きやすくなった
  • 社内でも相手の役職を前もって調べる必要がなくなったので、話しかけやすくなった。役職を間違えると不穏な空気が漂いますからね。。。
  • 社長や役員に「さんづけ」は最初は馴染まなかったけれども、呼び続けていると、身近な感覚が生まれてきて、会社にいるときにいままで感じていた警戒感というか、他人事感というかそういうのが薄まったように感じている。
  • 社外の人と会うときに、自分のほうが上司なのに、見た目が幼いからか、自分が部下のように誤解されることが増えて少しさびしい気分。。。(笑)内面磨きをがんばっています!
  • 社内では「さん付け」は賛成だけれども、やはり社外の人、とくに硬い会社や公務員と会うときは、その場面は「役職付け」にする器用さが必要だと思うのです。このまえの打ち合わせのときに、若い部下が自分のことを「さんづけ」で呼んだときに、取引先が明らかにギョッとしていて、それには違和感を感じました。切り替えがうまくいかないのであれば、「さん付けは」危険なのかなぁとも感じました。まぁ、私の感覚が古いだけかもしれませんけれどもね。
  • 正直、出世しても、役職で呼ばれないと出世した実感がわかない。それをモチベーションにしていた自分がクダラナイと思われるだろうなぁとも思うんだけれども(実際妻に言われました。。。)、やっぱり、「あぁ、出世したなぁ」って実感はほしいですよ。些細な話ですが、本音ではそう思っているおじさん、多いんじゃないかなぁ。
  • 私はいわゆる硬い会社から転職してきたので、本当は、社長や役員さんに「さん付け」なんて絶対無理です!でもルールだからやっていますけれども、「さん付け」のほうがはるかに緊張しますよ。「さん付け」を基調にしつつも、さん付けが苦手な人には「役職よび」を認めてほしいです。役職の前にちゃんとお名前はつけますので。

こういう悩みをもっているのは私の知る限り、日本企業特有でして、欧米系企業の日本法人では、対外国人はファーストネーム、日本人同士は「名字+さん」です。

個人的には、

役職呼びは「組織ありき」、さん呼びは「人ありき」

という傾向は感じます。じゃあ、

ニックネームは「何ありき」なんだろう??(←しつこい)

いずれにしても、職場のコミュニケーション活性化の一手段として、「さん付け」推進はおすすめできる方法です。

  • 2018/11/06 (火)

組織(風土)変革

コメントを残す