冨山陽平のブログ “思いきり やりぬく”

組織(風土)変革,中小企業,大企業,対話,社員が活躍できる組織,ITの適正活用、組織風土改革、従業員満足度調査、これあらた、久留真家、冨山陽平

冨山陽平のブログ 思いきりやりぬく
  • 17
    Aug
    2018
    2018/08/17 (金)
  • 社内でお互いに「悪い噂」をすることは、離職率の高さにつながる

 悪い噂をする背景

 「君の異動する職場はさ、すぐに怒鳴る人が多いらしいよ。。。」

「今度の新入社員、〇〇大学出身らしい。あそこの出身者は、前に△△っていたけど、あいつ使えなかったからなぁ。」

「〇〇部の△△さん、今度退職するんだって。俺の同期の□□が△△の上司なんだけど、あいつの性格をかんがえると、だいたい想像つくけどね。」

 こんなうわさ話、聞いたことありますか?確たる証拠もないのに、人や職場にレッテルを貼るような噂です。私は、自分がいた会社でも、自分がかかわっている会社でも、耳にしたことがあります。

 なぜ、こういう噂がでるのでしょうか?こういう噂をすることが良いと思っている人は、

  • 情報量で優位性を保ちたい人
  • 人を蹴落とすことで自分の優位性を保ちたい人

だと思います。

 逆に、これ自体よくないことと持っているけれども、噂をしてしまう人は、

  • 業務上ストレスが溜まっている人
  • 自分の評価に納得をしていない人

どちらにしても、共通しているのは、噂話を好む人は、メンタルが弱い(弱くなっている)という特徴があります。そして、そういう方々にとって、「悪い噂」というのは、自己防衛のための盾とも言えます。まずは、この盾を外してあげる環境が、重要なのだと考えます。

悪い噂を減らす一手段

 盾を外すためには、各社員のメンタルを強化すること大切です。とはいっても、個人の持つメンタルを絶対的に(環境の変化に影響を受けずに)改善する方法はその人の個性によって異なると思いますから、難易度は高いでしょう。しかしながら、相対的に(環境を変化させることで)メンタルを強くする方法はあります。これは極めてシンプルで、他者を知れば、安心感が生まれ、構える必要がなくなり、自然なコミュニケーションが取れるようになるということです。

 具体的には、以下のような情報が相互に完備されることで、相対的にメンタルが強くなり、自分に集中するようになります。

  • 周囲は自分自身のことをよく知っていて、味方になってくれる安心感
  • 自分自身は周囲のことをよく知っていて、可能な限り本音で話し合える安心感
  • 自分の部署以外の職場との交流も豊富で、色々な部署の良いところの情報交換が活発である。

これができれば苦労しない。というのが正直なところだと思いますが、この状態に近い会社と圧倒的に遠い会社の違いを言えば、明確です。

対話(お互いが話をする・聴く)の場の量

です。最近は、様々な理由で会社内から対話の場が減っています。煙草を吸う人は、喫煙所がなくなって、会話が減ったと感じる人もいるでしょう。管理職の方は、パワハラ・セクハラを恐れて、発言を気をつけながら部下と話す人もいて、対話にならないことが多くあります。部下も、そんな上司を話を聞いてくれない上司だと思ってしまいます。そもそも、業務が多いから、話し合いの時間なんて取れないので、一方的な報告で終わり!意見があれば、あとでメール入れておいて。なんて会社も少なくありません。ただ、不思議とこういう会社ほど悪い噂は多く、私も、あるクライアント先で「対話の時間は取れないのに、悪い噂の情報源を見つけたり、話したりする時間はあるんですね。」なんて、皮肉を言ってしまったこともあります。一朝一夕では解決しませんが、意図的に対話の場を増やすことは、「悪い噂」を減らす有効な手段であることは間違いありません。

悪い噂を放置するとどうなるか

 最近の傾向として、悪い噂が社員の離職につながることは、様々な記事で注目されています。実際、当社のクライアント先でも、そういった悪い噂がLINEで広まって、一定数の社員がいきなり辞めてしまったなんて事例もありました。また、とある知人のお子さんが、内定をもらったけれども、内定中に耳にした社内の悪い噂のせいで、入社をやめるかどうか迷っているなんていう話もありました。もちろん、噂だけを耳にして判断してしまう方にも、思考の浅さの観点から私は問題があると思っています。しかしながら、悪い噂というのものは尾ひれはひれがついて、いつの間にか大きくなっていることもあります。仮に、それを信じないで入社や異動をしたとしても、心理的に構えてしまうものです。

 人の不幸は蜜の味とはよく言ったもので、悪い噂をしているときは、(人によっては)楽しいのかもしれませんが、本質的にはデメリットしかなく、本当でないことも多々あります。

 このような観点からも、コミュニケーションの問題を小さな問題として放置せず、対話の場を多く設けることで解決を図ることは極めて重要だといえましょう。

  • 2018/08/17 (金)

組織(風土)変革

, , ,

コメントを残す