事業承継において「老いては子に従え」は正しいか?

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 私の友人に、親から経営を継いだ人が何人かおります。かくいう私も、いわゆる事業承継とは違いますが、父が創業した会社(宅配弁当店)の代表者も兼ねています。その人たちとの会話で、だいたい出てくるのは、「老いては子に従え」という言葉。親族経営をしている会社ではよく聞くワードです。

 親子で経営していると、様々な背景の違いやプライドの問題で、もめ事は結構おきるようです(あまり表面には出てきませんが、うまくいっているように見えていても、ドロドロしているところもあります)。他人同士であれば、黙っていることであっても、親子だからこそ感情的になって、もめなくても良いことで揉めます。

 このようなときに、子供世代は、「老いては子に従え」と思いますし、親世代にとっては、「子供のくせに生意気だ」といつまでも子ども扱いするところは、どうやら共通因子のようです。

 ただ、個人的には、「老いては子に従え」ということわざは、逆の意味のことわざと常にセットで考えなければならないと思っています。それは

「老いたる馬は道を忘れず」

ということわざです。経験豊富な人は、色々なことを知っているので、その知見は活かしなさいよ。という意味です。

 物事には必ず裏と表があります。旧来の経営の仕方で正しいところもあれば、新手の経営の仕方で正しいこともあるでしょう。大切なのは、お互いの意見を尊重することなのでしょう。ただ、親子は、表面上はなかなかそうはいかないものです。

 よって、親子で経営していてうまくいかないときは、うまくいかせようと問題意識をもっている側が相手側を尊重し、「毅然としながらも折れるところは折れる」ということが大切なのかなと感じています。

 私の場合、親子経営(宅配弁当店)と夫婦経営(当社:これあらた)があり、それぞれの難しさを実感しています。ただ、身内だからわかることもありますし、感情的にならないことがポイントなのかなと痛感しています。まぁ、感情的になりますけどね(笑)

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • ランキングサイトよりお邪魔しました^^
    身内なだけに譲れない気持ちがあったりして、難しいですよね(;’∀’)
    でもとても勉強になりました!
    相手の気持ちもくみ取って聞く耳を持ちます!

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