冨山陽平のブログ “思いきり やりぬく”

組織(風土)変革,社員が活躍できる組織,ITの適正活用、組織風土改革、従業員満足度調査、これあらた、久留真家、冨山陽平

冨山陽平のブログ 思いきりやりぬく

意識調査はどのように導入するか?

2016/11/04 (金)

 「社員の意識調査をしたいので、話を聞かせてほしい」という問い合わせを当社はよくいただきますが、導入したい背景は以下の通り、色々とあります。

  • 社員の意見を聞きたい。
  • 問題が顕在化しているが、背景がよくわからないので、調査で明らかにしたい。
  • 社員が業務に集中できていると感じない。理由が人間関係なのかもしれないが、背景を探りたい。
  • 大きな問題になる前に、小さな問題のうちに芽を摘みたいので、そのための調査をしたい。
  • 経営方針がどの程度浸透しているか定量的に把握したい

どの背景であっても、打ち合わせする過程で多くの担当者さまは、「当社に依頼すれば、どういう質問をするのか?(質問設計の質)」には強い関心があるのですが、「当社に依頼すれば、どのくらい質の高いデータが集まるのか?(回答の質)」は二の次になっています(関心がない場合もあります)。当たり前と言えば当たり前なのですが、どんなに質の高い質問群を構成しても、その回答の質が悪ければ、調査はうまくいかないのです。

 当社では、「調査の質」を次の5つに分けています。「準備の質」「質問設計の質」「回答の質」「分析の質」「フィードバックの質」。詳細は、別途記事を載せますが、多くの方は「質問設計の質」と「分析の質」に圧倒的なウェイトを置きます。当社もこの2つは重視していますが、圧倒的に重視しているのは「準備の質」です。

 準備の質とは、平たく言えば、その他4つの質を高めるために、どういう計画で進めれば良いかを考え、それを進めるためのプロジェクト準備の質です。大がかりに聞こえるかもしれませんが、「準備の質」を徹底することなしに、調査でフィット感の高い質問群を構成することはできませんし、質の高い回答は集まりません。

 意識調査というと、客観性重視という名のもと、準備をできるだけ少人数で始めるか、社内の人間は関わらないで、外部に全委託するという企業さんもおられます。しかしながら、客観性を担保しても、データの質が使いにくいものであったり、回答が本音にはほど遠いものであれば本末転倒です。客観性はもちろん重要ですが、あくまで調査目的にそって外部の公平な目を入れつつ質問を設計し、分析自体はまずは外部に完全に任せるというスタイルがベストだと考えています。

カテゴリー: 組織(風土)変革

キーワード:

コメントとトラックバック: なし

トラックバック先:

コメントを残す