世界へ届いた闘志がある

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「世界へ届いた闘志がある」

このワードは、ステイゴールドという馬のポスターのキャッチフレーズです。

ステイゴールドポスター

 

競馬をご存じない方でも、「オルフェーヴル」の父親といえば、おわかりいただけるかもしれません。ステイゴールドは、なかなか勝てずに2着が多かったため、シルバーコレクターなどと言われていましたが、非常に個性的な馬で、ファンの人気が高かった馬です。

2000年5月20日(土)の東京競馬場。なかなか勝ちきれなかったステイゴールドは、騎手に武豊を配して目黒記念(G2)というレースに臨みました。私も競馬場にいましたが、勝ったときの大歓声はまるでG1レースのようで、とても土曜日の競馬場とは思えないような大歓声でした。私も含め、この馬のファンが待ちに待った瞬間でした。その後、また勝ち切れない日々が続くのですが、ついにはドバイで行われた国際G2レースを制覇し、残すはGIレースを勝つことが目標になりました。当時の国内競馬は相当にレベルの高い馬が揃っており、なかなか勝てず、ステイゴールドはGI勝ちを香港のGIレースに求め、そのレースで引退することに決めました(注:香港競馬も外国から様々な馬が遠征してくるので必然的にレベルは相当高いです)。

2001年12月16日、香港のシャティン競馬場。私は当然見に行きました。国内の有馬記念やジャパンカップよりは少し劣るメンバーを相手に、負けることはないと思っていました。が、そこは競馬。逃げた馬が直線で大きく引き離し、とても届かないようなポジショニングになり、「最後もシルバーで、この馬らしい。。。」と思っていたら、ものすごい末脚でハナ差捉えて、勝ったんですね。このときはゴール前でいろんな人と抱き合ったのを覚えています(そのまま、飲みにも行きましたけど)。ディープインパクトとトウカイテイオーが大好きな自分ですが、ステイゴールドはいわゆる好きとは違う、特別な馬です。

この馬の子どもたちが証明しているのは、もうすこし体が大きく、真面目に走っていれば、もっと勝っていただろうということ。子供の活躍もすごく、ディープインパクトと並んで、世界に誇れる日本の歴史に残る種牡馬になれると思っていた矢先の訃報。

自分にとって特別な馬が亡くなったことはとても残念ですが、小さい体を目一杯使って、世界を追いかけたこの馬の闘志、この馬になんとか勝たせたいと邁進した関係者の闘志をみならって、自分も頑張りたい。このポスターは引っ越しも経てボロボロですが、絶対に捨てることはありません。

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