ちいさな企業未来会議 第二回ワーキンググループに参加して

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 昨日、経済産業省が開催している、小さな企業未来会議の第二回ワーキンググループにサポーターとして参加して参りました。この会議体の目的は、中小企業政策の見直しに現場の声を強く反映させることとのことで、中央でおこなう会議と地方でおこなう会議(分科会的な)で構成されています。その中で、サポーターは、この会議体を周知する広告的な役割と地方会議への参加が求められています。今回のワーキンググループは中央でおこなう会議なので、サポーターは任意参加なのですが、私はオブザーバー(聴講者)として参加しています(詳しくは、ちいさな企業未来会議のウェブサイトへ)。議論しているのは、コアメンバーと呼ばれる、中心的に議論するように求められている方々です。

 参加して良いと思った点と改善したほうがと思った点をザッとまとめたいと思います。

【良いと思った点】

  • コアメンバーに、中小企業の経営者・士業・記者などバランスよく中心メンバーが構成されている
  • 年齢も偏らず、若手からベテランまで配分されている
  • 中小企業の経営者から、なかなか本質をついた、良い意見が出ていた。
  • ニコニコ動画を利用してオープンにおこなっていること

【改善した方がと思った点】

  • テーマ3つに対して、2時間はあまりに短い。
  • そのため、司会がコアメンバーに最低限の意見を聞いて、中小企業庁の担当者が回答するという、陳情的な流れができてしまっていたこと。

会議体自体は素晴らしいコンセプトだと思うのですが、進行方法に大いに問題があるように思います。それがゆえに、陳情的になって議論が深まっていません。もちろん、その認識は中小企業庁ももっているようで、コアメンバーに事前に資料を作ってもらって、提出してもらうようにしたようですが、そもそもの会議体で議論が双方向的に深まらなければ、あつまるそこで、下記のような会議の進め方ではあればと個人的には思っています。

【具体的な提案】

  • 時間は2時間で、ワールドカフェ的なスタイルを採用する。
  • テーマごとにテーブルを用意し、中小企業庁の担当者がそれぞれ2名~3名貼り付く(ファシリテーション担当・議事担当・コメント担当<ファシリテーション担当と兼任可>)。
  • コアメンバーは、好きなテーマに参集し、思い思いに議論をすすめる。途中で興味関心が移ったら他のテーマに移動することも可。
  • 最後に、各テーブルの議論を共有し、全体質疑の時間をとる。
  • サポーターはテーマ議論の中で、好きなテーマのところをウロウロし、オブザーブする。意見は、求められればするだけで、自分からはしてはいけない。
  • 時間配分は、全体説明(10分)ーテーマ議論(90分)ー全体質疑(20分)

このような自由な議論スタイルをとることは、お偉いさんやベテランの方がいると、失礼に当たると考えるようで、敬遠されがちです。ただ、本気で中小企業政策のことを考えるのであれば、失礼か何かよりも、いかに議論が深まり現場の声が反映されるかを考えるほうが大切です。これは一例ではありますが、もっと議論を深めるという視点で進行を変えていただけるといいかなと感じました。

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