組織の風土は変えられない?(井の中の蛙大海を知らず)

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組織風土を変える、企業風土を変える、○○な企業風土の醸成。。。このような言葉は、企業規模にかかわらず、多くの企業の中期経営計画に書かれています。そもそも組織の風土を変えるとはどういうことなのか?「事実に基づく経営・組織運営」にすることだと考えています。この件は、2011年2月24日付のブログで、書いておりますが、今回は、組織外の影響力も踏まえながら、書き加えたいと思います。

そこで。組織の風土を変えることと自分のマインドを変えるということの比較を目的・内部環境・外部環境の3つの視点からみていみます。

要素自分のマインドを変える組織の風土を変える
目的意識目的がはっきりすると、時間の無駄が減り、やる気が出る。会社のコンセプトがはっきりすると、社員と共有する軸ができるので、業務のばらつきが減りやすく、働きがいが高まりやすい。
内部環境体調がいいと、ストレスが少なく、仕事が快適に進む。社内の雰囲気が悪いと、社員がストレスを感じやすく、思い切った仕事がしにくくなる。
外部環境普段自分が触れていない情報に触れようと努力する人ほど、自分の置かれた状況やより目指したい存在を知るようになり、活力が出る。外部の環境が変化(規制の強化など)、優秀な中途の人材の積極採用、外部との積極的な交流などを通じて、自分たちがいかに恵まれているか?自分たちがもっとやれることは何か?を知ることができ、活力につながる。
共通点目指すもの、外圧がなければ堕落しやすい。

組織風土改革というと、どうしても目的意識や内部環境に目がいきがちです。目的意識にも目がいかず、内部環境だけ変えて、「みんな仲良くなった」で終わってしまうものすらあります。たしかに、目的意識と内部環境を変えていくと、それなりには改善されますが、いまいち本気度が低いような状況を感じることがあります。

最後のブースターになるのが、外部環境の事実を(言い訳抜きに)理解することです。業績がよく、社員の給与も比較的高く、困っていない会社ほど、外部環境に目を向けているようで目を向けていないものです。外部環境の事実に正しく目を向けるためには、目的の共有と内部環境の適正化は前提になりますが、最終的には、目的の共有と内部環境の適正化で足を止めず、外部環境がブースターになることを意識することは重要なことです。

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