「社員に働きがいを感じてほしい」そういうふうにおっしゃる経営者・管理職の方は多くおられますし、出版物もたくさん出ております。しかしながら、一人ひとりが何に働きがいを感じるかはまさに千差万別人それぞれです。私がいままで耳にしたことがある「働きがいを感じる」というものは、たとえば
- 自分の仕事の成果を誰かが褒めてくれたとき
- 成約せずとも、お客さまのために考えたプロセスをきちんと評価してくれたとき
- 自分の裁量で仕事を進めさせてくれたとき
- 自分の仕事の成果がきちんと給与に反映されているとわかったとき
- きちんとした休みがあって、定時で仕事をできているとき
- 自分の希望通りに異動があり、好きな仕事ができているとき
- 職場のみんなが仲良くて、いつも笑顔で楽しく仕事ができているとき
逆に「働きがいを感じない」というものは、たとえば
- 仕事で結果をだしても、誰もが何も言ってくれないとき
- いつも自分だけ残業しているとき
- 給与がなにをやってもあがらないとき
- 異動が自分の望みどおりではないとき
- 他社にいる大学同期のほうが給与が高いとわかったとき
- いつまでたっても、仕事に責任をもたせてもらえないとき
- 職場の空気が悪く、みんなが暗い顔して仕事をしているとき
というようなものです。
このように、働きがいと一口にいっても、人それぞれです。わがままなものもありますし、仕事に向いたものもあります。何に働きがいを感じる人の働きがいを最大化させることが会社の業績につながるのか?という点をきちんと議論した上で、具体的に、「何に働きがいを感じる社員がイキイキできる組織なのか?」を明確にすることが重要です。