コンサルタントのたとえ話

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 コンサルタント、税理士、会計士…このあたりに共通したイメージというのは、「小難しい話をする」ということではないでしょうか?かくいう私も、残念ながら、話が難しい、イメージしにくいといわれることがあります。このようなときに求められる能力は、

いかにに身近なものにたとえられるか?

というものだと考えています。お客さまも「わかりやすい」とおもなければ、耳を閉ざしてしまいますし、それは話者の自己満足に過ぎません。

 話者には大きく分けて2つのタイプ、自分の領域の言葉で話す人と、相手の領域の言葉で話す人がいます。たとえば、ITコンサルタントが、「iPhoneとAndroidの違いってなに?」と技術的な話よりも実用性に興味がある自動車が大好きな人に問われたとしましょう。これに対して、自分の領域で話す人は次のように答えるでしょう。

 iPhoneというのはApple社が開発したiOSというプラットフォームに載せたスマートフォンで、Androidというのは、Google社が中心となって開発しているOSのことで、そもそも端末のことではなく、iPhoneとAndoridというのは同列ではありません。うんぬんうんぬん。。。。。。

 一方、相手の領域で話す人は、下記のように答えるでしょう。

平たくいえば、iPhoneはオートマ車でAndroid携帯はマニュアル車ですね。だから、あまりITツールを使いこなすのが得意でないけれども、スマートフォンを使ってみたいという方は、iPhoneがよくて、いろいろと弄ってみたいという人には、Android携帯が向いていると思います。多少強引ですけど、そんな感じです。

当然、このお客さまにとっては後者のほうがわかりやすいわけです。もちろん、情報の正確さは前者に劣ります。しかし、理解してもらえないならば、いかに情報が正確でも意味を為さないわけで、ある程度正確性を欠いても、まずはわかりやすく伝えることが重要だと考えています。

 このようなことは、私たちが教育を受けている過程でも起きています。円周率は、小学校では3.14(3という世代もありますが)と習っているわけですが、中学校になると「パイ」になるわけです。

まずは、難しさのハードルを下げて、理解してもらい、興味を持ってもらう

ということこそが、我々にとってもっとも重要なことだと考えています。

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