冨山陽平のブログ “思いきり やりぬく”

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父親が子育てをするということ

2011/01/23 (日)

 いま、パパママGoodLifeと合わせて私たち夫婦自体が子育てとキャリアの両立に関する取材を受けています。その過程で「冨山さん(私:夫)は育児に参加していますが、それは自分で会社をやっているからできるのであって、サラリーマンには難しいのではないか?」という質問を受けました。一般的に考えると、自営(雇用保険対象外の役員を含む)している人は自分で時間をコントロールできますが、社員は自分で時間をコントロールしにくいですから、そのように感じる方が多いかもしれません。しかし視点を変えると、自営している人は、育児をしている時間はまったくの無給である一方、社員であれば育児休業中に雇用保険から一定額の育児休業給付を受けることができるわけです。この観点で考えると自営の人が育児参加するほうがデメリットといえます。

 私は、子育てに関わるかどうかはそもそも「意思」があるかどうかの問題だと思っています。どんな環境にあっても「意思」があれば、育児を主体的におこなおうと思うはずです。私の知り合いの夫(50代)で、お子様が産まれたとき(20年ほど前)に育児休暇をとっておられます。当時は男性が育児のために休暇をとるなんてとんでもないという時代でしたから、大変だったと思いますが、意思があるから主体的に取り組んだわけです。私自身もそうです。たしかに会社は立ち上げたばかりで苦しい時期でしたが(今も苦しい(笑))、妻が働くということ、そもそも家族全体の幸せという観点で考えたら自分が主体的に育児に関わったほうが長期的には圧倒的にメリットがあることだと考えました。その考えは正しかったと思っています。

 一方、このような話をすると男性は育児参加をすべきだという極端な議論になりがちですが、私は必ずしもそうは思いません。夫は働いているけれども妻が専業主婦だというのであれば、共働き夫婦とは条件が大きく異なります。重要なのは、夫婦が真剣に子育てとキャリアについて、ベキ論や一般論で決め込まず、とことん本音で話しあって着地点を探すことです。ありがちな阻害思考は下記のとおりです。

  • 夫は外で働き、妻は家を守るべき。子育ては妻がやるべきなんだ。
  • 赤ん坊は母親にしかなつかないのだから、育児は母親がやるべきなんだ。
  • 夫が主夫をしているなんて姿が近所の人に見られたら恥ずかしい。私が抱え込むしかない。
  • 夫は育児をしたがってるけど、そのために休暇をとらせたら、夫の両親になにを言われるかわからない。私も働きたいけど。
  • ボクは育児をしたいんだけれども、そのために休暇をとるなんていったら、給付がでるといっても収入は落ちるし、妻がなんていうか…

 ありたい家族の姿やキャリアの方向性を決めるのはあくまで自分たちであって、周り(両親や近所の人も含めて)ではありません。誰のせいにもできないことですし、子どもが産まれる直前直後で十分に話し合うことが大切だと自分たちの経験から強く感じています。

カテゴリー: 子育て

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