冨山陽平のブログ “思いきり やりぬく”

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ハウステンボスに行ってみて:コンセプトが見えない

2010/12/06 (月)

 土曜日から日曜日までハウステンボスに行ってきました。前の会社にいたときは、結構出張が多くマイルが溜まっていたので、期限切れ直前のものを使い切る意味でも旅行を検討していました。ただ、0歳児の息子がいると行く場所は結構限られます。できるだけ移動は避けたいので、リゾートかテーマパークがいいかなと思っていたので、ハウステンボスを選びました。

 ハウステンボスといえば、ご存知のとおり、平成15年に会社更生法の適用を受けながらも、まったく経営が再建されず、今年HISが経営再建に関わることになったテーマパークです。民間のテーマパークにもかかわらず、実質的には地方の支援金が長期的に相当に流入していて、やや違和感を覚える経営体制です。実際に着いたのは土曜日だったのですが、最初の印象は、

  • 土曜日なのに空いている
  • HPを見る限り、赤ちゃん連れにも過ごしやすいようにみえるが、とても満足できるレベルではない
  • 従業員からやる気が感じられない

です。全体的にやや中途半端な感じがしました。

 一方、魅力的な材料は潜んでいます。たとえば、

  • 赤ちゃん連れでも必要グッズを現地調達(ベビーフードやおむつなど)できるようになっている
  • 町並み再現なだけに階段も多いけど、ちょっと遠回りすれば実はスロープもある
  • 子どもが遊べるキッズスペースがいくつかある
  • 長崎空港から高速船経由でハウステンボスに入ると、景色も良い上に、高速船の社員のみなさんが親切・丁寧なので結構楽。
  • ハウステンボスジェイアール全日空ホテルには源泉かけ流しの温泉があり、ホスピタリティ度も高い(最近、テコ入れしたという噂ですが)

なのですが、これは十分に調べていれば知っているという範囲であまりアピールされているようには思えないのです。私が赤ちゃん連れだったから感じるということを前提に話をすると、ハウステンボスは、

赤ちゃん連れファミリーに特化したコンセプトを打ち出し、サービス資源もそこに集中する

ことをしたら非常に魅力的なテーマパークになるのではないかと感じました。ありそうでないのが、赤ちゃん連れに特化したテーマパークです。具体的にはたとえば、

  • 周辺ホテルも含め、レストランには子供用のイスだけではなく赤ちゃん用のイスも常設する
  • 一時保育サービスをおこなう
  • 一部のレストランでは、離乳食も提供する

小さいことですが、赤ちゃん連れからしてみれば、心からうれしいサービスです。また、たいしたコストをかけずにすぐにできることです。赤ちゃん連れが望むものを徹底的にリサーチして、それを具体化することを進めていけば、十分に突き抜ける可能性があるのではないかと思います。

 もちろん、赤ちゃん連れは一例です。いずれにしても、テーマパークとしてブランドを築いているところや立地の良いところに太刀打ちするためには、サービス視点からみたコンセプト(モノとしてのコンセプトではない:ハウステンボスでいうと、オランダの街並みの再現)を明確化する必要があります。それが見えるようになれば、従業員も目指すものがはっきりとしてイキイキと働くことになるでしょうし、十分に魅力的なテーマパークになると感じました。

カテゴリー: 組織(風土)変革

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