現代のスマートフォンの定義

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 先日、スマートフォンの定義についてツイッター上で聞かれ、140文字ではうまく伝わらなかった感じがあるので、ブログに書くことにしました。

スマートフォンをそのまま日本語に訳すと「賢い電話」

 SmartPhoneという言葉はかなり古くからあったように記憶していますが、一般的になってきたのは、PDA機能も兼ね備えた携帯として、Blackberryがブームになったころからではないでしょうか?このころアメリカやカナダでは、携帯電話といえば、電話とSMS(ショートメッセージサービス)で使うのがほとんどでした。数年前までは、来日した友人が、日本人が持つ携帯の大きな画面をみて、文字をパチパチ打ったり、何かに向かって構えたりしているのが、最初は何をしているのかよくわからなかったと言っていました。それくらい海外では、携帯電話はただの持ち運びできる電話のレベルに過ぎなかったわけです。すなわち、スマートフォンという言葉のそもそもの生い立ちは、

従来の電話とSMSの機能しかない電話より賢い、PDA機能も兼ね備えた電話

という意味から、その名前がついたと考えるのが正しいでしょう。

 このようなことから、当時のアメリカやカナダ的な意味合いでスマートフォンを定義すると、日本の携帯電話はすべてスマートフォンになってしまうわけです。実際、日本の携帯は、iPhoneやAndroid搭載機が出現するまでは、一つの通信デバイスとして世界各国でも一目置かれる存在で、十分に当時のスマートフォンの定義を満たしていたと考えられます。ですが、俗にスマートフォンと言われているAndroid搭載機やiPhoneと、俗にガラパゴス携帯と言われている従来の日本携帯は、明らかに別物というふうに誰もが直観的に感じています。そこで、下記のように分類してみました。

この類型をみていただけるとわかるとおもいますが、日本は元祖携帯電話からガラパゴス携帯、そして、おそらくはスマートフォンへと主流が変化していきます。PDAがイニシアチブをとった時期があったとは個人的にはみていません。アメリカでは、元祖携帯電話とPDAが両方主流の位置を占めながら、一気にスマートフォンへ移行していった流れを感じます。

 すなわち、私は現代のスマートフォンの定義を、

「多機能かつPCとの親和性が高い携帯電話」

とできると考えています。

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