冨山陽平のブログ “思いきり やりぬく”

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IT導入は「やってみたい」だけでやると機能しない

2010/09/08 (水)

 IT導入に失敗する要因の一つに、「~をしてみたい」という動機だけで導入を決めることが挙げられます。実際、導入相談時によくあるのは、「外出先でも安全な環境で社内システムが活用できるようにしたい」「管理会計を導入したい」「ホームページを作りたい」など、「~をしたい」というものです。もちろん、これらは重要な動機なのですが、これらを余裕資金における「遊び」に留めないのであれば、「売上向上」「経費削減」のいずれかにきちんと結びつけて考える必要があります。

 その失敗理由は、下記のようなものが挙げられます。

  • 予算がなくなった時点で、「余裕資金で」という意識があるだけに、中途半端でやめてしまう
  • 売上向上・経費削減につながらないと、経営環境が厳しくなった際に、真っ先に削減対象にされてしまう
  • 担当者が変わった時点で、目的が共有されにくく、廃れていってしまう

これは、われわれコンサルタントも意識することなのですが、なぜ導入したいのかを「売上向上」「経費削減」につなげる形できちんと導入目的を共有する必要があります。また、この導入目的次第で、成果物の内容も変わってくるのです。

 わかりやすいところで、ホームページ制作を例にとります(私は、これも立派なIT導入だと考えています)。ホームページをつくりたいという意識だけで、ホームページ制作会社などに相談に行くとします。この状態で話を進めてできるホームページは、たいてい、自己満足的なものであったり、制作会社がもっている定型にしたがったものであったりします。つまり、そのホームページは、企業を体現するものになっておらず、こきゃうから見れば、なんら魅力のないものになってしまう可能性が高いのです。一方、ホームページを制作するにあたって、

  • なんのためにホームページをつくるのか?(起点の確認
  • ホームページを活用することで、売上向上または費用削減にどう貢献するか?(終点の確認

をしっかりと考えた上で、制作を開始すると内容の質も効果も数段変わってきます。恥ずかしい余談ですが、これあらたのホームページも最初に制作した際には、この点の考えが不十分だったと反省しています。

 これは、ホームページに限らず、すべてのIT導入に重要な考え方です。全体最適で考えろ!バランススコアカードを使って考えろ!という本もでています。たしかにそこに書かれていることは納得できるものも多いです。しかし難しく考えなくても、上記に述べた起点の確認と終点の確認をきちんとすれば、いやでも全体最適思考になっていきますし、まず無駄にならないIT導入ができることは間違いありません。

カテゴリー: ITの適正活用

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