クラウドサービス選びのポイント(信頼性の観点から)

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 直感的ではありますが、今年に入って、「クラウド」という言葉が浸透し始めているように思います。昨年度くらいまでは、知っている人は知っている、または言葉は知っているが、なんのことかイメージもつかないという人が多かったが、今年は、多少の誤解があっても、クラウドサービスというものを理解し、関心を持っておられる方が増えているように感じています。

 クラウドサービスといっても、千差万別だが、サービスを選択するうえで、もっとも注意すべきは信頼性であると私は考えています。最近、かなりたくさんのサービスが増えてきたが、それにともなって、必ずしも信頼性が高いとはいえないサービスが増えてきているのも現状です。誤解を恐れずにいえば、クラウドにおいては、データを手元に置くのではなく、人に預けるのだから、信頼のおけない人に預けるのは大きな危険がともないます。個人的には、以下の5点をチェックポイントとするとよいと考えています。

  1. 提供企業は、過去に情報漏えいや違法行為で指摘を受けたことがないか?
  2. サービスを維持しうるだけの人員体制が整っているか?
  3. そのサービスは、他にはどのような企業が利用しているのか?
  4. 御社が利用可能な言語でサポートを受けることができるか?
  5. サーバを管理しているデータセンタがある地域と運営会社を明らかにしており、それを信頼できるか?

5について補足すると、多くのサービスでセキュリティの観点から詳細は非公開とすることが一般的です。ですが、大まかな地域(東京なのか、大阪なのか、カリフォルニアなのか)と運営会社(せめてNTT系などの系列)を明らかにしているサービスは比較的多いです。これすら、非公開にこだわる企業は私はあまり信頼していません。また、クラウドの目的として、BCP(事業継続計画)の観点がある場合は、より一層重要になります。

 また、私が考える信頼できそうで信頼してはいけない情報もあります。その最たるものは、プライバシーマークです。プライバシーマークを取っていると、一見信頼できるのですが、私が知っている範囲でも、取得しているにも関わらず、日常管理が極めてずさんな企業をたくさん知っています。認証情報を鵜呑みにせず、実際に担当者と会ったり、情報を集めるなどして確認をして決めたほうがよいと考えています。

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