NPO法人のすべてが「善」ではない

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 ちょっと過激なタイトルに見えるかもしれませんが、NPOについてとんでもない誤解が多いことが最近分かってきたので、記事にしたいと思います。少し前の話ですが、ある年配の経営者と話しているときに、NPO法人のことについて聞かれました。「NPOって、社会貢献しようと思っている組織体なんだろ?国と一緒に何かやっている人たちもいるし、信用できるんだろうね。」とおっしゃっていました。この一例だけであれば、そういう人もいるだろうで済むのですが、これだけNPOについての悪い話がでていても、年配の方には、そのような解釈の方が少なくありません。もちろん、NPOは、利益追求よりも社会的ミッションを達成することを優先させるという前提があるわけですから、本来はそういう組織ばかりのはずです。ただ、その善意的解釈を逆手にとってあくどいことをしている組織が横行しているのも事実なのです。もっともわかり易い例は、最近話題になっている貧困ビジネスに横行する一部の詐欺のような手口です。彼らも事業内容としては、社会貢献なわけです。ただ、やっていることは、生活保護費を狙った搾取です。

 組織を見極めるとき、組織形態だけや組織保有資格だけで組織の良し悪しを判断してはいけないということです。株式会社でも社会貢献をおこない、利益還元をきちんとおこなっている企業は沢山あります。逆に、NPOでも昨年の某資格検定協会のように私物化して問題になりました。組織形態だけで信用したりせず、きちんと中身をみて判断すべきです。組織形態というのは、あくまで国が定めたいくつかの形態のひとつに過ぎないわけですから。

 なにを当然のことを…と思われる方も多いと思いますが、中身をみずに表面で判断する人が相当多いことに気付かされます。表面を判断材料にすることはもちろん大切なことですが、表面だけで判断を終えることだけは絶対にやめるべきです。騙されたり、無駄な経費を払ってしまう要因はこういうところから生まれている企業も少なくないのです。

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