社員が会社に残るために必要なのは「情」

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 先日、お客さま先の懇親会に参加させていただきました。小さな会社なので、全員が参加していたので、非常にいろいろな意見が聞けて興味深かったですが、その中でもある従業員が言った一言が非常に耳に残っています。

「社長は、たしかに感情の起伏が激しいし、手が出るときもあるけれども、

ボクらは社長が好きなんですよ。なんというか、情があるんですね。

だから、しかれても長く勤めていても嫌にならないし、社長が辞めるというまで働くつもりです。」

と言っていました。聞いていた社長は、照れくさそうに黙っていましたが。これは、本当に素晴らしいことです。私の眼から見ても、この社長は、裏表がまったくないのです。いわゆる江戸っ子ぽい気質で、口が悪いし、手が早いという部分がありながらも、情に厚いのです。だから、口が悪くても、社員はみんな社長に言いたいことがあれば言うし、怒られることを一切気にしていません。

 このような方を拝見すると、常々思うのが、本音で接する大切さです。最近、企業規模にかかわらず、コミュニケーションの研修やマニュアルが多く出回っているようですが、このような小手先の技術を学ぶより、相手の気持ちに立って情がもてるキッカケを与える方が大切だと思います。誰もが、情に触れたこと、人に情を持って接した経験は間違いなくあります。ただ、それを日々忙殺される中で忘れてしまっているだけだと思います。このようなことに気づきを持つ場をもち、お互いに信頼してぶつかり合う場を設けることが企業の活性化には不可欠なのだと考えています。

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