アルバイト従業員の意見に耳を傾ける

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 ある顧客先(飲食)の社長に、「もっとアルバイト従業員に自分が考えていることをぶつけて、相談してみるといい。」というアドバイスをしています。人それぞれとはいいながらも、多くの人は頼られることを決して嫌がりません。考えてくれます。そして、フロントでお客さんの一番接しているからこその視点で、未整理な状態であっても、社長の意見を洗練させるだけの現場感覚の情報を与えてくれます。この情報こそが、業績を高めるためには一番重要なものである場合が決して、少なくありません。  アルバイト従業員は、良くも悪くも発言に対する責任意識が正社員と比べると高くありません。だからこその、気軽な意見、すなわち、内部の論理に振れない一般顧客的な意見である場合が多いのです。この飲食店では、社長は、積極的なアルバイト従業員との意見交換(ある意味で雑談ベース)を大切にして、経営にとって効果的であった場合は、比較的高めの報奨金を出すようにしています。それをみている他のアルバイト従業員も意見交換を大切にするようになります。もちろん、報奨目当てにならないように気を付ける必要はありますが。いずれにせよ、より最前線の情報を集めて経営に生かしていくには、社長が話しやすい環境を積極的につくることが大切です。決して、従業員に気を使う必要はありません。以下のようなところを大切にすればよいかと思っています。
  • 意図的に話しかける。日頃考えていることを合間に話しかける
  • もし、自分の考えに意見をもらい、それを活用したならば、活用したことを伝える
  • アルバイト従業員が自主的に取り組んでくれたことには、必ず報奨を与える(必ずしも金銭である必要はない)
 社長が社員の意見を聞くのは、大企業だから必要であって、中小企業や自営業では必要ないという人がいます。それは大きな間違いだと考えています。むしろ、より結束しなくてはならないのは中小企業や自営業です。フロントで働いている社員が、リアルタイムに感じていることを即座に生かせる環境を作っている企業ほど強い企業はありません。
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