Googleの日本語入力システムの使い勝手

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 Googleが日本語入力システム(以下、GoogleIME)のベータ版を公開しました。Windowsは、XPのSP2以上、Macは、OSX10.5以上に対応していて、無料です。

 私も早速インストールしてつかっていますが、少なくとも「Microsoft IME」や「ことえり」より変換精度が高いのは間違いありません。とくに人名などの固有名詞にはかなり強い印象を持ちます。学習能力は、3日くらいつかったところでは、ATOKより多少変換精度は劣るような気もしますが、十分に満足がいくものです。そもそも、イライラ度が違いすぎます。感覚的に数値化すると、ATOKのイライラ度を0%、MicrosoftIMEのイライラ度を100%ととしたとき、GoogleIMEのイライラ度は10%くらいです。

 また、GoogleIMEは、ATOK・MicrosoftIMEで比較すると、完全に日本語変換に特化しているということですね。具体的にいうと、ATOKやMicrosoftIMEは変換すると、国語辞書機能がありますよね。たとえば「あける」と検索すると「開ける」「空ける」「明ける」それぞれの意味が横に表示されて選びやすくする支援システムがあります。このような機能はありません。このような機能が重宝だと感じる方には、おやめになったほうがよいでしょう。

 なお、仕組みは、いかにもGoogleらしい方法です。いろいろなネット上のソースから調べたところによると、WEBから機械的に単語を収集して、それを統計的言語モデルとして構築し、日本語変換エンジンを作っているそうです。一方でGoogleのイメージから、変換している入力語も収集されて自動的にWeb上に吸い上げられて、自動的に自分のPCにインストールされているGoogleIMEが更新されているのではないかと考える人もいそうですが、それはないようです。インストールした時点での変換エンジンと辞書に基づいて変換がなされているようです。ただ、この辞書の更新方法についてはまだ明らかになっていません。

 いずれにしても、今後が非常に楽しみです。

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