社長はビジョン・大枠を示す、社員は具体策を考える

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 久々に弊社のお客さまの中で起きていることについて書きたいと思います。いま、とある中小企業のIT経営推進支援をしています。今後の会社の方向性、社員の特性などをお聞きしながら、適切なIT軸を作っていくのですが、このプロセスにおいて、社長のジレンマがあります。 できるだけ、社員に任せて、育ってもらいたい。でも、どうしても、口出ししてしまう。その方が早い。  この会社は、非常に社風の良い会社である一方、社長が業務の細かいところまで指示・判断しています。当然企業としては、ブレがないし、迅速な意思決定のもとで動いていきますが、社員は無意識かもしれませんが、常に社長の答えを待ってしまっているという状態です。これは、中小企業では、決して珍しいことではありません。  こういう状況を解決するために、私は下記のような動きをいたします。
  • 社長と話すときは、あくまで大枠での議論の合意を目指す。細部は社員に任せるようにしてもらう。
  • 社長に、できるだけ社員が動きやすい環境を作ってもらう。
  • 私自身が飛び回って社員と話す機会を増やし、具体策を社員に考えてもらう環境をつくる。
もちろん、一足飛びに変わるわけではできませんが、社員が指示をまたずに動けるようになればなるほど、社長は結果的に楽になっていくわけです。ここに、われわれコンサルタントは大きな役割が果たせると考えています。  このように、主目的は、ITで課題を解決していくことですが、副産物として、社員が育つようなプロセスを踏むことは十分に可能なのです。我々これあらたは、こういう副産物の存在を常に大切にしながら、お客さまと関わるようにしています。
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