社員同士の会話(対話)の大切さ

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 コミュニケーションをよくするため、ディスカッションをする場を設けても、なかなか会話になっていかないというご相談があります。どうしても、司会者(コーディネータ)VSメンバー一人ひとりの言葉のキャッチボールで終わってしまうそうです。なかなかディスカッションになっていかない。

 小さいことと捉える方もいらっしゃるかもしれませんが、社員同士の会話というのは、企業において業績に大きく影響を与える要因といっても過言ではありません。会話をすることで、個人が考えるために必要な情報が増えていきます。すなわち、仕事をする上での考える材料が増えるわけです。材料が増えるから気づきが生まれて、新しい角度から今の仕事を見直す。だから、仕事の質に変化が生まれます。これが、結果、企業業績に影響を与えるわけです。これは一人ではできません。各人が考えたことをみんなでぶつけ合う。ぶつけ合うから、気づきが生まれる。だから仕事の質に変化が生まれると考えています。

 では、こういう環境を作るための条件は何か?私は、互いに情報を提供し合うことのメリット感を共有することにあると思います。たとえば、AさんがBさんと議論したいと思うのは、Bさんが何らかの情報なり答えをもっていると考えているからです。逆にAさんがBさんと議論したくないと思う背景には、議論したところで、何も考えてくれない、場合によっては説教しかされないという風に、メリット感を感じないからともいえます。すべてがメリット感だけで動いているとはいいませんが、大きな要素であることは間違いないと思っています。

 ディスカッションの場をコーディネートする場合は、参加メンバーの特性をあらかじめ、ある程度理解しておくことが大切です。Aさんが話したことの解決策をBさんがもっているとコーディネータが感じたとき、
Bさんに解決策を話してもらうことでAさんがBさんのメリットを知ることになります。そうすることで、徐々にコーディネータいらずの勝手な会話の場が生まれていきます。こういう細かい仕掛けが、企業内会話の活性化に繋がるのだと考えています。

(補足)
ここでいう会話というのは、必ずしも社員同士の関係だけでなく、上司部下の関係も含まれます。また、会話というのは別に対面の会話でなくてもかまいません。メッセンジャーやテレビ会議、SNSなどでもかまいません。

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