日本生産性本部の新入社員意識調査

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 毎年行われる日本生産性本部の2009年度新入社員意識調査において、おどろくような結果がでたそうです。「良心に反する手段でも指示通りの仕事をするか?」という質問に対して、4割強の人が「したがう」と回答しました。これには、どういう背景があるのでしょうか?おそらく下記のようなものがあると考えています。

  • 変に主張して不況の中で辞めさせられたくない
  • 自分の考えをいってはならないのがサラリーマンだと思っている
  • 意見がないからいえない
  • ある種の会社の対する貢献心
  • 責任をとりたくない

一方で、「仕事を通じてかなえたい『夢』がある」という質問に対する肯定的な回答は7割を超える。このような状況から考えると、ぶら下がりつつ、言うことを聞きながらも、自分の夢は叶えばいいなという、ある種依存的(待ちの姿勢)な社員が増えてきているという側面もみてとれます。

 いずれにしても、自分が自分であるために、どうしたらいいのかということを考えていない人が会社の中から減ってきているのではないかと感じています。会社の中に自分がいる(会社の方針の中で自分がやるべきことを考える)のではなく、自分の中に会社がある(自分がやりたいことと会社の方針をぶつけ合う)という考え方でいてほしい。それだけでも、考えざるを得ない環境に置かれるわけですから、成長度合いが違うと考えています。

 ちなみに、自分が自分らしくあることを大切にしている人は、会社に属していないか会社のトップをしていると感じますし(出典なし)、そういう方の比率は、高まっているように思います。それはそれで良い傾向だと個人的には思っています。

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